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- 2017.02.25 Saturday
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まず向かったのは、旧港近くにあるリマソール城(Limassol Mesiaeval Castle)。iPadのマップのおかげで知らない街でも迷わずに進める・・・はずが、古い城下町にあるパターンで昔から街の造りが変わっていないため狭い一方通行の道が多いのと、一方で海沿いは大幅改装中で地図に載っている道が今は存在しないのとで、近くをぐるぐる回っているのになかなか辿りつけない。結局、城付近まで車で行くのは無理だと判断し、少し離れた駐車場に停めて歩くことにした。
リマソール城は、1000年頃に東ローマ帝国によって建てられたといわれる。かつてチャペルもあり、第三次十字軍に加わった獅子王リチャードがナバラ王女ベレンガリアとそこで結婚式を挙げたとも伝えられる。18世紀末〜20世紀半ばの英領時代には刑務所として使用され、現在は中世博物館となっている。
想像したよりはずっと小さく、城というよりは砦といったほうが適当だ。内部は入り組んで暗いが、キプロスの中世を知ることのできるアイテムが数多く展示されていた。中でも印象的だったのは、渋味のある緑色を使った陶器の数々で、そのデザインや色合いは現代でも違和感なく使えるようなものだった。屋上からは地中海とリマソールの街が一望できる。内部は撮影禁止だったので、写真は外観だけ。
城の前の石畳の広場にはカフェが何軒か並んでいて、オープンエアの席でビールやワインを飲んでいる人々も少なくない。
そこから少し歩くとアギウ・アウンドレウ(Agiou Andreou)通りに出る。細い石畳の道にカフェやレストラン、ブティックなどが並んでいる。こんな可愛らしい小路も。
ただ、多少目を惹く店があるのは城の近くだけで、歩いているとだんだん、もの寂しさが漂ってくる。ガイドブックにはリマソールのメインストリートなどと書いてあるが、色褪せた土産物が陳列されたひと気のない店が多い。まだ海を楽しむには涼しすぎるシーズンだからなのか、ガイドブックの情報が古すぎるのか。
私の地元の田舎町にだってなさそうなショッピングセンターとか。近くにある名物(?)のイルカの噴水も哀愁を誘う。
特に見るものもなさそうなので、海沿いへ出た。海辺は長い公園になっているはずだが、何らかの複合施設を開発中のようで、公園全体が塀で囲まれ、入ることはできなかった。一応、駐車場は3時間のチケットを買っていて、まだ1時間余りしか経ってないが、そろそろホテルに戻ってビールでも飲みながら夕食までゆっくりすることにしよう。